子供たちの発想ってすてきだな

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私は、視覚障碍者ですが、高校1年の時、弟が通っていた小学校に呼ばれました。
弟のクラス(当時4年生)で、視覚障碍者の生活について話をしてほしいと声がかかったのです。
国語の教科書に点字について取り上げられており、身近な人から話を聞きたかったのでしょう。突然の依頼にびっくりしました。

そこで、点字の読み書きをテーマに話をしました。
ちょうど私が4年生の時に使っていた教科書があったので実際に読んでみたり、点字を書いたりして見せると、「すごぉーい!」と感心していました。
点字を書く体験をさせてみると、皆、面白がっていて、その姿が微笑ましかったです。
体験って大事だなと思った瞬間でした。

点字タイプライターというものが新鮮だったのでしょう。
あちこち押して楽しそうで、ボタンを押すと不思議な手触りのものが浮き上がってくるから楽しくてしかたなかったのかもしれません。
自由に触る時間を設けて良かったです。

楽しい時間が終わりに近づいた頃、子供たちから質問があり、「トイレはどうしてるのですか?」という質問には少々驚きました。
しかし、子供の素直な気持ちは大切にしたいと思い、使い慣れている場所なら問題ないと答えました。
そういう質問が嫌な人もいるようなのですが、私は構いません。
本当に疑問に思っているのなら、聞いてほしいなと思うからです。

もう一つ、面白い質問がありました。
タイプライターの他に「点字板(てんじばん)」という用具も持って行ったのです。
その使い方を見ていた子から「爪楊枝でも点字は書けますか?」と質問があったので、それは専用の板に点字を書く紙を挟んで、その上から穴が開いた定規のようなものをあてて、先の尖った用具「点筆」を使って書きます。
だから、尖っているものなら書けるのではと思ったのかもしれません。
なかなかするどいです。

授業が終わって、担任の先生と振り返りを行った時、子供たちの様子が楽しそうで嬉しかったと伝えました。
質問の内容も面白く、疑問点がどこにあるのか知れて勉強になりました。
本当は、点字の一覧表を見ながら自分の名前を書いてみようとか、アイマスクをして歩いてみる体験をさせたほうが良かったのかもしれません。
でも、それでは恐怖感しか残らないだろうし、疲れてしまいます。
それなら自由に用具に触ってもらったほうが良いかもと思いました。
「これ読める?」と適当にタイプライターを押して作り出した模様を、私に見せてくれた子供たちの笑顔は今でも忘れられません。

また「子供たちの前で授業をする機会をいただけたら何をしようかな。」時々そんなことを考えます。
今度はパソコンとスマートフォンを持って行きたいです。

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